よう、四代目元気にしてたかい？

今回は前回の伝言でちょっと前振りをした、ヨルダンとイスラエルに小学校６年生の娘と行ってきたという話だよ。

なんでまたイスラエルに行ったんですか？

それには、理由が３つある。

１つめは、子供に “海外って特別じゃないんだ！” という感覚を小さな頃から持って欲しいからだよ。その為になるべく幼い時期に一緒に海外に行きたいんだ。

そうしたら、その後の地理や語学や世界史の勉強にも興味がわいて、世界を舞台に活躍してくれるかもしれないだろ？

２つめは、中東やイスラエルとパレスチナの問題について興味があったから。

現地にいったら、自分はどういう感覚になるのかを体験したかったからだ。

３つめは、尊敬している人がイスラエルに行くことを勧めていたから。

以前の 四代目社長への伝言　vol.7｢旅に学ぶ｣ で書いたように、尊敬しているライフネット生命の創業者であり、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんが、

人間は「人から学ぶ、本から学ぶ、旅から学ぶ」以外に学ぶことのできない動物である。

と仰っていた。

金沢で行われた講演会での質問会では、「海外で行くべき場所はどこでしょうか？」という質問に対して、

「その人が旅行に何を求めているのかで、勧める場所は違うけれども、一般的に言うならば、イスラエルはいいですよ。

理由は、３000年以上歴史が連続している地域だし深みがある。

三大宗教の聖地でもあるから、もっと宗教や歴史に興味がわくようになるだろうから。」

と言われていた。

という訳でイスラエルに行ってきたよ。

折角イスラエルに行くから、歴史的な背景も理解していきたかったので、予習としてこれらの本を読んでいったよ。

これらの本を読んだ感想は次のとおりだ。

第二次世界大戦の敗戦国である日本に育った我々は、戦勝国であるアメリカが主導している体制のもとで教育されて育っている。

だから、アメリカを中心とした欧米諸国が世界平和へ向けて自由や平等を尊び、世界の先端を行っているようなイメージを、私を含めて多くの日本人が持っている。

だけど、冷静に歴史の本を読むと、欧米諸国は自国最優先でけっこう自分勝手。（政治家は自国の為に政治をしているからしょうがない部分は当然あるけどね。）

現在の米国大統領のアメリカ・ファースト、自国第一主義のような感じで、他の国をひっかきまわしてきたことがよくわかる。

今のイスラエルとパレスチナ、アラブ諸国が争っている原因の一つが、スエズ運河や石油の利権をめぐってのイギリスの三枚舌外交だったりする。

学生の頃は、歴史を学ぶことを面白いと思わなかったけど、どうして、今の世界がこのような現状になったのかを知る為だと分かってから、とても面白いと感じるようになったよ。

是非、四代目も歴史に興味をも持って調べて、現地でそれを感じてみてね。

以下はその他の雑感だよ。

・ヨルダンもイスラエルも観光が大きな外貨を稼ぐ方法だから、観光に対してはとても前向き。小学生の娘と一緒でも危険は特に感じなかった。

・実はイスラエルはとってもハイテク国家（自動運転車のキーテクノロジーを持つモービルアイはイスラエルの会社。8200部隊というイスラエル軍のサイバー部隊の出身者がどんどんベンチャー企業を立ち上げている）

・パレスチナ人とユダヤ人の関係・・・実はパレスチナ人はイスラム教に改宗したユダヤ人というDNAの調査結果がある。

・ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神様は実は同じ。

・ペトラ遺跡は10ｋｍ歩くから、履きなれた運動靴でね！

・イスラエルではウーバーが使えたよ。

・死海の水は飲むと内蔵がやけどするよ。

・伝統的なイスラム教地域のレストランでは、アルコールは提供されないから、空港の免税店で買って国内に持ち込むのがいいよ。

百聞は一見に如かず、本当に面白い国だから是非行ってみて！

四代目はどこの国に行ってみたい？

三代目社長より