京都御苑には、庭園職人さんが何代もかけて造形してきた紅葉や松の木がそこらじゅうに、しかもさりげなく植えられているんだ。普通考えたら、柵で囲って誰も入らないように、触れないようにしてあってもいいようなものだけど・・・京都の人々はそのようなことを理解していて遠くから愛でているんだろうね。すばらしいね。

そんなことからも、京都の懐の深さ＝歴史の重みの一端をおもい知った気がしたよ。

多分50年後、100年後にここを訪れても同じように綺麗な紅葉が、見る人を喜ばせているんだろうね。僕らの会社もこんなふうでありたいね。

都道府県別創業100年以上企業の「長寿企業輩出率」（長寿企業数÷全企業数）を見ると、「京都府」の3.96％が最高で1139社あるそうだ。ちなみに石川県は383社。

京都の企業は特徴的と言われることが多いね。今回呼んでいただいたメーカーさんもそうなのだけど、私は次のように感じたんだ。

一つ目、自分達の地域に誇りをもっている。

周年記念式典でも芸子さんの踊りがあったし、お土産も宇治のおいしいお茶だった。自分達の地域文化に自信があるのは、傍から見てもかっこいいね。

二つ目、人のマネをしない独自技術を大切にしている。

京セラさん、ロームさん、日本電産さん、島津製作所さん、任天堂さんなどなど本当に特徴的な世界企業が沢山あるね。

三つ目、ものごとの継続こそ歴史そのものであり、人を引き付ける力となる。

『時間の流れ』を会社に取り込もうと努力されている。周年行事をおこなうということはまさにその為だろう。
あるコンサルタントが講演でこんな事をいっていた。

100年続いている企業のなかで、創業時とおなじ商売をしているのは、わずか20％に過ぎない。長く企業が続く為にも変化こそ常道である。

さらに200年つづく企業の確立は0.07％しかない。と

 
黒崎産業は今年で創業77年。現在、創業時とは違う商品をメインにしている。

そして私は必ず100年企業してキミにバトンを渡す。そして四代目は0.07％の狭き門をくぐりぬけるようにしていってほしい。

四代目はどんな独自の取組をおこなう？

三代目社長より