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四代目社長への伝言 vol.44
ビブリオバトル サピエンス全史(上)

2017.1.30

あけましておめでとう!四代目。今年もよろしくね!!

さっそく次回のつづきアイアンマンのバイクについて・・・と思ったけど、先日行われた、石川ベンチャー倶楽部主催のビブリオバトルで私が紹介した

『サピエンス全史』について話をすることにしたよ。

 

おめでとうございます。新年から唐突ですね、、、ところで、ビブリオバトルってそもそも何でしょうか?

 

ビブリオバトルというのは、複数のバトル参加者がマイク一本でそれぞれ5~7分間をつかって、聴衆に自分のおすすめの本を紹介して、その本を読んでみたい!一番多くの聴衆に思わせた人が勝ちというものなんだ。紹介の後は、聴衆との質疑応答も数分間あるよ。

 

へーそうなんですか?それで三代目は『サピエンス全史』という本を紹介したんですね。

 

そう、そのとおり!だいたいこんな感じの話をしたよ。

 

いま、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏や、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏さらにアメリカのオバマ大統領など、世界のリーダーたちがこぞって推薦している、人類学の本があります。

 

その本の名前は、イスラエル人の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリが書いた「サピエンス全史」という本です。世界48か国で200万部以上売れています。

 

人類学をざっくりと言うと、人間を動物の一種として生物学的にとらえて研究している分野と言えます。

 

例えていえば、現代の世界は、アフリカの黒人でもなく、オーストラリア原住民のアボリジニでもなく、欧米系の白人が世界中の富の多くのを手にしていると言えるが、それはどうしてなのか?とか、

 人はどうしてブスやブ男よりも美人やイケメンが好きなのか?など

 人類学は面白そうなテーマがいろいろと研究されて本になっています。

 

私はこのような人類史の本を読むのが大好きでこの分野の本を多く読みます。

なんで私がこの分野が好きなのかといえば、単に雑学的な知識が増えて面白いというのもあるのですが、私自身の人としての生き方や、会社経営する上で、物事を判断する時、これら人類学の知識が基礎になると考えているからなのです。人間も一種の動物にすぎないという考え方も一つの重要な観点だと私は考えています。

 

知っているかたも、いらっしゃるかもしれませんが、私の趣味はトライアスロンです。

先月も西オーストラリアでアイアンマンのレースに参加してきました。

アイアンマンとは、海を3.8Km泳いで、自転車を180km漕いで、最後フルマラソンを走るというレースです。1335かかりました。

私がトライアスロンを趣味にしているのも、食事は玄米を主食にして、低糖質で、高たんぱくの食事をとるようにしているのも、人類学の本を読んでいて、その知識に基づいてそうするようになりました。

 

今回紹介する『サピエンス全史』にも、人類学のとっても興味深いエピソードがいくつも紹介されています。

 

例えば、我々ホモサピエンスというサルの一種が、ライオンのような鋭い牙もなく、チーターよりも足が遅く、熊よりも力が弱いというのに地球上の食物連鎖の頂点に立つことができたのか?というテーマ。

 

それには複数の要因があります。その一つは道具です。600万年前、人間の祖先は二足歩行をするようになって、手が器用になり道具を使えるようになりました。そしてその道具で槍や弓を作って武器に人間の捕食者(人間を襲う動物達)と戦えるようになったことです。

 

また、火の利用もそうです。その器用になった手で火を自在に起こして、生のままでは消化しにくい、小麦やジャガイモなどの食物、微生物や寄生虫で汚染された生肉などを加熱調理して栄養に変えることができるようになったことも要因の一つです。因みに野生のチンパンジーは一日に5時間生の食べ物を噛んでいます。それに対して人間の食事は調理してあるものを食べれば一時間もかかりません。その他のことに大いに時間を費やすことができます。

 

これらの要因もホモサピエンスが頂点に立つことができた重大な理由なのですが、一番大きな要因それは、大勢の他人同士が集団で協力しあい、組織をつくって共同作業をすることができたということなのです。

 

想像してみてください。いくら槍や弓があったとしても、ライオンや熊に一人で戦いを挑んで勝てるでしょうか?一人や少数では勝てません。大勢で作戦を立てて挑むから、個別の能力はかなわなくても勝つことができます。また、共同作業といえば農業もそうです。灌漑工事など多くの人間が共同で作業することにより収量が圧倒的に増えました。

 

ではどうして、人間だけが大集団の組織で行動することができたのでしょうか?動物も群れを作りますが、ある一定の数以下にしかなりません。それは数を多くなりすぎると統制が取れなくなるからです。

 

人間だけが何万のも住民からなる都市や、国という何億もの民を支配する帝国をどのようにして築くことができたのでしょうか?その秘密は、この本によると、人間が「虚構」を信じることができたからだ。ここでいう「虚構」とは、想像上のとか、フィクションとかの意味です。

 

ではなぜ、虚構を信じることができることが、集団化や組織化という人間独自の強みの形成につながるのでしょうか?

 

これは我々会社という組織化された集団を率いて、大きな成果を上げることが命題である我々経営者にとっては、知っておいた方がよいと私はおもったのですが、みなんさんはどう思われますか?

 

そしてもし、その理由をぜひ知りたいと興味をもたれた方はぜひ、この本「サピエンス全史」を読んで、その理由にアクセスしてみてください。

 

という感じで紹介したんだよ。

 

四代目は「サピエンス全史」読んでみたくなったかい?

三代目社長より