建装資材販売、施工、化成品、アスファルト舗装、デイサービスなど多角的に事業を展開する黒崎産業株式会社
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2014.3.24
初めてフルマラソンを完走してちょっと筋肉痛だけど、天気も良くて気持ちの良い週末を過ごす事ができたよ。四代目にマラソンについて伝えたいことはこの次にして、今回は、岩波文庫の紹介シリーズだよ。
『山びこ学校』
この本は63年前の昭和26年に、山形県の農村部、山元村の中学生が書いた作文や詩が書かれている本なんだ。
そこには、現在我々がアジア後進国の貧しい農村地帯に対して抱いているようなイメージの生活の様子がそこには書かれている。
村はとても貧しく、小学生や中学生が生きる為に、当然のこととして労働力として必要とされていて、普通に学校に通えていない。
村では教育も生活に比べ優先順位が低く、先生もほとんどが一年も続けられずに学校を去り、次々に替わっていた。
そんな山元村の中学校にやってきた無着先生が子供たちと一緒に作り上げた文集を紹介したのが、この『山びこ学校』なんだ。
無着先生が村の厳しい現状を改善する為、生徒達に対し繰り返し教えた事は、
「勉強とは、ハテ?と考えることであって、おぼえることではない。そして、正しいことを正しいといい、ごまかしをごまかしであるという目と耳と、いや身体をつくることである。そして、実行できる強い魂をつくることである。どんな時でもこのことを忘れさせなかった。どんなちっぽけなことでも充分議論させ、考えさせることを忘れなかった。」
そんな先生と三年間を一緒に過ごした生徒が書いた、卒業式の答辞は
『私達の骨の芯までしみこんだ言葉は、「いつも力を合わせて行こう」ということでした。「陰でこそこそしないで行こう」ということでした。「働くことが一番すきになろう」でした。「なんでも、何故?と考えろ」ということでした。そして、「もっといい方法はないか探せ」ということでした。
私達はもっと大きなもの、つまり人間の値打ちというものは、「人間の為に」という一つの目的の為、もっとわかりやすくいえば、「山元村(自分達の地域)の為」という一つの目的を持って仕事をしているかどうかによって決まってくるものだと言うことを教えられたのです。』
なぜ?を何度も繰り返し、本質に辿りつかせる。そして数字で事実を掌握させて、自分達が実行できる改善策までみんなで協力して考える。
クラスには、頭の良いモノもそうでないモノも、貧しいモノもそうでないモノも、明るいモノもそうでないモノも、身体の丈夫なモノも、そうでないモノもいろいろいる。それでもみんなで協力して、自分達らしく現状を改善する為に力を合わせて団結する。
『山びこ学校』を読んで、共育(教育)についてとても考えさせられたよ。
四代目が考える『本当の勉強』ってどんなものだろうか?
三代目社長より