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KUROSAKI INDUSTRY CO.,LTD.

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四代目社長への伝言 vol.12「社長の仕事」

2014.1.23

四代目社長へ  四代目は白いご飯にぴったりのおかずは何だとおもう?私はピリッと辛くてコクがある明太子なんかいいと思うなー

そういえばつい先日、株式会社ふくや 川原正孝社長の講演を聞かせて頂く機会があったんだよ。

 

明太子は、川原社長のお父様である、初代社長が韓国のたらこのキムチ漬けをヒントに博多で初めて作られたそうだ。

 

ふくや初代社長のすばらしいのは、明太子の作り方を自社だけで囲い込んだのではなく、近所の会社や知り合いの会社にも公開したところなんだ。そのことによって明太子が博多のものから全国区に広がったんだ。

 

初代社長のお身体の具合が思わしくなくなり、当時銀行に勤めていた川原社長が戻ってこられ、会社をお継になった。

 

戻った当初、接客が良くないと感じられた川原社長は、銀行から接客の講師を呼んで社内で教育してもらったそうだ。スキル向上が見られたので、川原社長は、「このままうまくいきますよね?」と講師に聞いた。すると講師は「全然だめです。」と答えた。

その理由を尋ねたところ、「強制でやらされているうちは、良いレベルが継続できません。」

と言われたそうだ。

 

外発的要因での改善は、その外部要因がなくなったら(この場合は接客教育期間が終わったら)元の状態に戻ってしまうという事に気づかされたそうだ。

 

社員さん自らが、内発的要因(良い接客をしようと心から思う)をもってもらう為に川原社長はどんな事をしたと思う?

 

それは高校新卒の女性社員さんを採用し、入社するまでに

・今博多で接客が良いのはどこのお店で、どんな理由からそう感じたのか?

・その反対に、いままでは良かったが、最近評判が悪くなったお店はどこで、どんな理由か?

というレポートを書いてもったそうだ。これは現在でも新入社員さんにさせているそうだ。

 

流石だね。教えるのではなく、気がついてもらうことが大切なんだね。

 

顧客アンケートでも、接客に満足しているお客様は、味や価格にも納得しているが、

接客に不満があるお客様は、味は普通で、値段が高いと認識しているそうだ。

 

また接客についてふくやさんは100%の満足を目指されているそうだ。

川原社長はマニュアルだけでは100%の満足をお客様に与えることはできない。100%満足にする為には、社員さんにルーチンワーク以外、すなわち仕事以外の非日常体験が必要だと考えておいでる。

 

その為、個人の趣味、地域振興の祭り、PTAの活動などを会社として奨励している。社外で自分の好きな事をやれば、自然とリーダーシップが身につき、会社内においても発揮されることになると言っておられた。

 

 

川原社長のお話しを聞いて感じた事は

 

一つ目は、『先義後利 』これは孟子の言葉なんだけど

「義を先さきにして利を後あとにす」

先に利益くださいという姿勢の人や企業は、あんまり応援したくないもんね。

 

二つ目は、社長の仕事は、社員さんが自ら成長したいと思える環境を創ることである。

強制したってダメ。趣味とか自分がやりたいことは、誰かが止めても最後までやるもんね。

 

三つ目は、「強い会社 良い会社」

これは、ふくやさんの経営理念だ。強い会社とはしっかり利益の出る会社のこと。良い会社である為には、強い会社である必要がある。一見、一つ目と矛盾しているようにも聞こえるかもしれないけど、良い事をする為のエネルギーは企業が産み出す利益だ。エネルギーがないと活動そのものができないよね。私の好きな「二宮尊徳」の名言『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。』
と同じだね。

 

 

四代目はどうやって社員さんが成長したくなる環境を創る?

三代目社長より